2017.09.07

快適とは?

みなさん、こんにちは。
設計の村田です。

本日もどんより空・・・。
時々ゲリラ豪雨!と天候の不安定さが目に付きますね(ーー;)
涼しくなったり、暑くなったりと体調に影響が出ている方もいらっしゃるのでは?
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温暖化の影響か?どんどん天候に変化が表れているようです(>_<)
外は厳しい天候、でも体と心を休める自宅は快適に過ごしたいものです。

 

厳しい環境内で快適に過ごす方法はいくつかありますが、国も進めている住宅の省エネルギー化
も一つの答えでしょう。

 

その礎ともいえる、住宅の基本性能を高めた高気密高断熱住宅は多くの方がご存知なのでは
ないでしょうか?
ネストハウスでも標準仕様となっている高気密高断熱住宅。
高性能な断熱材と窓で覆われ、さらに気密性を高める事で、外気の侵入や室内の空気を外に逃がさない住宅は
想像通り、冷暖房を効率よく行え、保温性も抜群、快適に暮らせ電気代の節約も叶えます。
良い事ばかりのような高気密高断熱住宅ですが、意外に住まい方までは理解されていないようです。
住まい方を間違えるとせっかくの良さも発揮できません。

 

今回は高気密高断熱住宅の住まい方にスポットを当ててみましょう(^_^)/
まず大切なのは、高気密高断熱住宅のメリットとデメリットを理解することから始めましょう
それをふまえて住まう事で快適な住まい方が見えてくると思います。

 

メリットとは?
①なによりも優秀な断熱性能でしょう、さらに気密性が高く熱や空気を逃がしませんから
冷暖房効率も良く省エネです。(魔法瓶をイメージするとよいかも?)

 

②ヒートショックの可能性が減少します。なにより、家全体を一定の温度で保つ能力を持ちますから、
部屋から部屋による温度差が原因となるヒートショックの可能性も減少するのです。
(ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧や脈拍が変化を起こし最悪の場合死に至るケースもある現象です)

 

冷気の侵入を防ぐ気密と高い保温能力を備えた断熱があるからこそ可能となります。

 

メリットについては、ご存知の方もいらっしゃるでしょうね。

 

デメリットとは?

 

①窓が小さくなる!?これは一般的に窓の断熱性能は壁面の性能に比べて低いため、壁面を増やす事で断熱性能を
上げようとするせいでもあります。ただし、開放的な窓も快適な住まいには必要なもの。
したがって、適切な設計が重要なのです。

 

②費用が割高になる?やはり性能を高くする行為はコストに影響がでてまいります。ですが適切なバランスをもって
計画する事でランニングコスト(光熱費)削減につながるのです。

 

③高断熱であること!?これは何がいけないの?っとなりそうですね。ですが魔法瓶を想像するとわかり易いと思います。
冬場の温かいお茶は冷めにくく、長時間温かさを保有してくれます。ですが、これ夏でも一緒ですよね?
夏でも熱いまま長時間・・・。つまり一旦熱を保有すると冷めにくい特性が季節関係なく行われるわけです。
冬は積極的に太陽光(熱)を取り込みたいですが、夏は日差しを取り込まない工夫が大切ですね。

 

 

④適切な温度環境を保つためには、室内の空気を滞留させないように注意をはらう必要があります。
温度は空気と共に移動をします。よって、適切な換気計画を行うことで家中の温度の均一化も可能となります。
また、高い気密性が効率的な換気計画を可能とします。

 

 

さて、以上のように高気密で高断熱なことがメリットやデメリットになることがお分かりになると思います。
ここから、適切な住まい方とはなにか?以下のような住まい方をおすすめします。

 

①基本的に窓の開閉は控えましょう。(24時間換気で空気環境は整えられています)
天候の良い時はかまいませんが、悪天候の場合は、熱や湿度を取り込んでしまします。
高気密高断熱の特性上、蓄えたものはなかなか抜けません。室内環境に影響を与えるものは入れないようにしましょう。

 

②夏冬のエアコンは付けっぱなしが理想的です。
つい、もったいないが頭をよぎりますが、室内温度を一定に保つ(オート運転)がもっとも効率的です。
何より温度変化をしにくいのが高気密高断熱住宅の特徴なのですから。

 

③夏は日差しを遮るようにしましょう。カーテンやブラインドなど日を遮る工夫を。

 

④冬は日差しを沢山取り入れましょう。温かさを取り込んでお部屋ホカホカを保ちます。

 

⑤石油ストーブやガスファンヒータ-などの使用は控えましょう。火を使う機器は同時に水を発生させます。
冬場の結露の原因になる為、控える事をお勧めします。気密性の高さが水分の逃げ場所を消してしまいます。

 

上記のような住まい方は、今までの住まい方と違う点も多く戸惑う方も多いでしょう(ー_ー)!!
特性を知る事で住まいの能力を活かし、快適な住まい方を目指したいものです。

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